平成24年度の治療実績および検査成績
診療実績と統計平成24年1月1日より平成24年12月31日までの1年間当院で施行した日帰り肛門疾患手術は506例でした。
その日帰り手術の内訳は、内痔核手術・脱肛手術は235例、痔ろう根治手術は79例(単純痔ろう63例、複雑痔ろう16例)、肛門周囲膿瘍切開術は57例、肛門狭窄形成術(SSG)は31例、慢性裂肛根治手術は3例、直腸脱根治術は8例、痔核血栓除去術は56例、肛門ポリープ切除術は16例、直腸ポリープ切除術は8例、尖圭コンジローマ焼灼術は11例、他2例でありました。
特に内痔核・脱肛手術の内訳は、従来の根治手術(LE)が94例で、ALTA療法単独(ジオン注硬化療法)が112例、ALTA療法+LE併用術が29例とALTA療法の適応範囲が広がってきています。
一方外来検査では内視鏡検査や超音波検査を積極的に行っています。
昨年1年間で施行した経鼻胃内視鏡検査は259例、大腸内視鏡検査は146例でした。
特に当院では有症状受診(下血や排便時出血)の方が多いため、内視鏡でのポリープや大腸癌の発見率は非常に高い傾向にありました。
排便時出血が痔疾患であろうと思われても、中高年のかたは一度大腸内視鏡検査を受けるべきであると思われます。
また超音波検査では頸動脈超音波検査は125例、腹部超音波検査は156例、乳腺超音波検査は25例、甲状腺および体表超音波検査は27例施行されました。